Archive for 2月, 2016

スキーバス転落事故、発生からひと月

軽井沢のスキーバス転落事故が発生からひと月となった。一ヶ月でどのようなことが分かったのか。
生存者の証言によると、現場から250メートル手前で、加速し運転が荒くなっていたということだった。ブレーキランプはついていたが、減速はあまりしていなかったという。
80キロほどのスピードで、ガードレールに接触し、反対車線側に進入し、96キロのスピードでガードレールを突き破って右側を下にして転落した。
乗客はほとんどが眠っており、受け身もとれず即死状態だったと予測される。犠牲者の多くはシートベルトを着用しておらず、負傷者共々バスの右側に折り重なるように倒れていたそうだ。
今でも減速できなかった原因がわかっていない。ギアの問題でブレーキが作動しなかったのか、フットブレーキを多用したため利きが悪くなったのか、しかし痕跡が確認できなかった。
事故のあったバスはエンジンが壊れるのを防ぐため、無理にギアを低速するとニュートラルになるように自動的に制御されていた。死亡した運転士は、大型バスに慣れていなかったとみられ、パニックになった可能性があると捜査関係者は推測する。
さらに、日本交通事故調査機構代表の佐々木尋貴氏は「ブレーキペダルの裏に缶やペットボトルなどの異物が挟まり、踏み込めなかったなどの可能性も考えないといけない」と話した。
県警は今も運行記録計のデータの詳しい分析を行っているが、原因解明にはまだ時間がかかるそうだ。捜査関係者によると「事故状況を詳細に語れる人が乏しい。捜査のハードルは高い」とのことだった。
原因解明が急がれる。ひと月という節目だが、現在の調査でわかっていることは出尽したのか報道の数が明らかに減っている。事故を受けて夜行バスの抜き打ち監査が行われるなどしているが、バス事業はこれからどう変わっていくのか。